エビデンスレベルについて
『カラオケトレーニングによる効果実証研究』でも⾏った“介⼊研究” は、観察研究よりも信頼性が⾼い無作為化⽐較試験(RCT)を実施したことによるエビデンスレベルの⾼い実証データとなっています。
多くの現場でも使⽤されている前頭葉機能検査の⼀つFAB(Frontal Assessment Battery)を採⽤し、
12週間の介⼊の変化としてFABスコアの改善が認められました。
このエビデンスに基づいたトレーニング⽅法が、ミュージックサイエンス・プログラムの基本となっています。
実証データについて
『2023年3⽉認知症関連6学会からの提⾔として作成された「認知症予防に関する⺠間サービスの開発・展開にあたっての提⾔」のなかで、
“認知症予防に関⼼が⾼まり、その市場規模も拡⼤傾向にある⼀⽅で、サービス提供を⾏う事業者が科学的な事実に基づかない効果を謳う、あるいは誤認させてしまうこと、⽣活者が学習したくてもその環境が整備されていない”
という課題があげられています。
その課題に関して、認知症予防を⽬的としたソリューションを開発する際に留意すべき点がいくつかあげられ、その中でも、”介⼊研究”と”対照群を置いた試験の必要性”が述べられています。
また”適切な評価指標の選定”についても重要性が述べられ、独⾃の評価指標よりも、既に多くの研究者によって⽤いられ信頼性・妥当性が明確に⽰されている認知機能の尺度を⽤いることが望ましいとされています。
参考資料︓「認知症予防に関する⺠間サービスの開発・展開にあたっての提⾔」
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/ninchisho_wg/pdf/2022_002_05_00.pdf